『Football Manager 2024』で戦術を作るには

戦術メニューは、『Football Manager 2024』で最も重要な要素の1つです。ここでは、チームにどうプレイさせるかを決定し、対戦相手を出し抜くための戦略を細かく調整できます。

すぐに戦術に取り組めるように、プリセットの戦術テンプレート、フォーメーション、選手の役割、チームと選手個人への指示を網羅した便利なガイドをまとめました。 

『Football Manager 2024』で戦術を作るには

プリセットの戦術スタイル

クラブを選び、自分の監督を作ったあと、『FM24』のセーブデータで初めて目にするものの1つが戦術スタイルを選ぶための画面です。

ここから戦術メニューに向かうと、あらかじめ作成された戦術テンプレートのリストが表示されます。これらは現代サッカーで最も人気の高く成功したスタイルをベースにしたもので、「ゲーゲンプレス」や「ティキタカ」のようなアグレッシブな攻撃型オプションから、「カテナチオ」や「ダイレクトカウンター攻撃」などの守備重視のシステムまで、様々なものがあります。リストを見ると、チームの分析に基づいてアシスタントマネージャーがおすすめする、3つの最適なスタイル(親指アイコンでマークされているもの)がわかります。 

各オプションには、主要な長所や各戦術の目的、さらにはそのシステムを使ったときに攻撃がどのように展開するかが視覚的に表示されます。

Tactics

好きなオプションを選択したあとは、戦術画面の右上に、チームの「戦術の習熟度」が表示されます。これは、選手が現在のアプローチにどれだけ慣れ親しんでいるかを示したもので、シーズンが進み、トレーニングや試合を通じて慣れていくにつれ、自然に上昇していきます。 

これらすべてのプリセットはフルカスタマイズが可能で、チームのメンタリティーや選手の役割、タスクや戦術的指示を自由に切り替えることもできます。

メンタリティーとは? 

『FM24』のメンタリティーとは、試合中のチームの意思を決定づけるもので、基本的には選手がどれだけ多くのリスクを覚悟しているかを示します。「積極的」、「攻撃的」、「きわめて攻撃的」などの高いメンタリティーによって、選手はより多くのリスクを取ろうとしますし、「慎重」、「守備的」、「きわめて守備的」などのアプローチではより保守的な試合運びとなります。

Mentality

チームに合ったマインドセットは、どのように選べば良いのでしょうか?「バランス重視」で開始して、試合の展開によって上げ下げの調整をするのが合理的です。例えば、チームがチャンスを作るのに苦労しているならば、メンタリティーを「積極的」または「攻撃的」に上げて、選手が柔軟にリスクを取れるように自由度を上げることができます。うまくいっているけれどもボールをよく失うようならば、より守備的なメンタリティーを適応して、選手がより慎重に決断するように推奨できます。

Mentality in-game

正しいフォーメーションを見つけるには

チームのフォーメーションとは、非ポゼッション時または守備時に、選手が取る典型的なポジションを意味します。 

選択するフォーメーションは、手持ちの選手と、現在の試合状況の両方に合ったものでなければいけません。

攻撃役の選手を増やし、ポゼッション重視のスタイルでチームにプレイさせたいならば、3名のセントラルMFがいて3名のフロントが頑張る、下の4-3-3のようなフォーメーションが合っているでしょう。

YFM 433

終盤に同点に追いつきたい、または勝利のゴールを決めたいならば、この4-3-3を、セントラルMFの1人が抜けて追加のストライカーとなる、4-2-4へと変化させます。 

YFM 424

または、守備をもう少し安定させ、より多くの選手で守りを固めたいならば、センターバックを追加した下のような5-4-1に切り替えができます。 

YFM 541

選手の役割とタスク

初めに出場する11名として選んだ選手それぞれにピッチ上での特定の役割があります。『FM24』では、これはあなたが選ぶ「選手の役割」として表示されます。 

ピッチ上の各ポジションには、様々な役割がついた数字が割り振られ、特定の役割に対する各選手の適性は、能力値によって変わります。各役割が、試合で選手にどのような行動を推奨するのかを、簡単にご説明しましょう。 

Player Roles

ほとんどの役割は、守備、サポート、攻撃のタスクで割り当てられます。ご想像通り、攻撃タスクはより積極的な設定で、選手はより多くリスクを取ろうとし、プレッシャーをかけ、サポートや守備の選手よりも頻繁に前に出ます。 

特定のポジションには、異なるタスクを選択できます。例えばセンターバックには、「カバー」(深く下がる)、「ストッパー」(前に出る)、または「守備」(スタンダードポジション)のタスクがあります。サイドバックとセントラルMFは、「自動」のタスクも取ることができ、試合のステージに応じて攻撃、サポート、守備を切り替えます。 

PRoles 2

役割とタスクの選択で重要なのは、バランスです。攻撃または守備の役割やタスクが多すぎた場合、戦術はバランスを欠き、チームは攻撃から守備へ、または守備から攻撃への移行がうまくできなくなります。

チームへの指示

「チームへの指示」とは、チームに特定の行動を推奨・非推奨するために与える戦術的な命令です。『FM24』では、「ポゼッション時」、「トランジション時」、「非ポゼッション時」に分類されます。

ポゼッション時の指示は、チームがボールを持っている時の行動に影響します。指示の範囲には、プレイの幅、パスのペースや長さ、ウィングが対戦相手のディフェンダーに向かって走るのを推奨するかどうか、チームに使用させたいクロスパスの種類が含まれます。 

IPTI

トランジション時の指示は、チームが攻撃から守備へ、またはその逆へと切り替える時の方法を決定します。また、ゴールキーパーがポゼッション時に配球する方法にも影響を及ぼします。

OOP

非ポゼッション時の指示は、チームがボールを失い、守備陣形になったときの行動に影響します。指示の範囲には、守備ライン、かけるプレッシャーの強さ、その他の要素にチームがどのように取り組むかが含まれます。

ITTI

チームへの指示はどれを選ぶべきか?

これはもちろん監督しているチームによりますが、選択肢のヒントをお見せするために、監督するチームとして横浜F・マリノスを選んでみました。 

ポゼッション時

横浜F・マリノスは、ポゼッションベースの攻撃的なサッカーをプレイするエキサイティングなチームなので、このプレイスタイルに最も適した指示を優先して選びました。 

ここでは、テンポを「少し上げろ」に調整しました。これにより、チームはより速いスピードでプレイし、常にボールを動かし続けます。 

また、「後ろから組み立てろ」と「つないでエリア内に入れ」のオプションも有効にしました。「後ろから組み立てろ」は、短いパスをすることでプレイを開始するように選手に指示します。「つないでエリア内に入れ」は、遠くからのシュートまたはコーナーからのクロスを避け、代わりにボールを周囲に置いてハイリスクなチャンスを生み出します。繰り返しになりますが、両方のオプションとも、不必要なリスクを取るよりもポゼッションを優先します。

チームにはドリブルが上手な選手がいるので、「ドリブルで仕掛けろ」の指示も使用します。これによって、選手はディフェンダーに正面から立ち向かい、パスのコンビネーションへのチャンスを作り出します。

Filled IPTI

トランジション時

トランジション時に使用する指示は、「カウンタープレス」と「センターバックに配球」の2つだけです。

「カウンタープレス」は、ボールを失った直後から対戦相手にプレッシャーをかけ、即座に取り戻して攻撃することを目標とします。

「センターバックに配球」は、ゴールキーパーに対して、長いパスではなくセンターバックへの短いパスでプレイを開始するように指示します。またも繰り返しになりますが、メインの目標はポゼッションの維持です。

Filled OOP

非ポゼッション時

このセクションでは、3つの指示を選択しました。 

まずは、「プレスライン」と「守備ライン」を上げます。これでチームはより前に、対戦相手のフィールドに踏み込むようになり、プレッシャーをかけます。対戦相手がこちらの背後でスペースを見つけるリスクはありますが、それが起きる前にボールを取り返せるという自信に基づいての選択です。

また、「GKからの短い配球を阻止」も有効にしました。これは、対戦相手のゴールキーパーが短いパスを出すのをフォワードに阻止させる指示で、相手は長いパスを出さざるを得なくなります。これは、センターバックが空中戦でボールを獲得できると信じているからで、そのためポゼッションを即座に回復できます。

Filled ITTI

その他に考えるべきこと

チームへの指示が増えるほどチームに与える命令の数が多くなること、そして命令の数が多いからといって戦術が必ずしも良いものになるわけではないことを常に念頭に置いておきましょう。これは特に低位ディビジョンの監督に当てはまります。指示が多すぎると、選手が混乱し、間違いにつながるのです。 

また、多くの指示を出してしまうと、結果が振るわないときに、戦術の何が悪かったのかを探し出すのも難しくなります。そのため、セーブデータの開始時にはすべてをシンプルにし、その後一度に1つずつ何かを追加していくのが合理的です。 

独自のスタイルを開発する

プリセットオプションは素早くプレイしたいときにぴったりの選択肢ですが、あなたのキャリアが成長するにつれ、自分だけのユニークな戦術スタイルを開発したくなってくるでしょう。 

自分だけの戦術を作るときは、チームにどのようなプレイをさせるかのアイディアがないといけません。例えばポゼッションを維持しつつ、たくさんのパスや動きも生み出したいときには、どの役割、メンタリティー、フォーメーション、そして指示がそのビジョンに一番良く合うのかを考えないといけません。 

時には、自分の考え以外のものも考慮する必要もあるのです。戦術の好みは、クラブビジョンのメニューで確認できます。監督の席を長期間確保し成功したいならば、理事会の要求にも応えないといけません。 

プリセットのテンプレートを使うのであれ、自分だけの戦術哲学を追求するのであれ、戦術を磨くことは『FM24』の要点の1つです。このガイドで、戦術作成の要となる要素をどのように活用できるかをよく理解し、今後のゲームプレイに活かしてください。

それでは楽しい監督ライフを!

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