『Football Manager 2024』で内部昇格を最大限に活用するには

ユース育成は、『Football Manager』というゲームの非常に大きな部分を占めています。若手を世界レベルの選手まで育成するのには、他とは比べ物にならないくらいの満足感があります。『Football Manager 2024』では、ユース育成プロセスをこれまでにないほどに手広く管理できるようになりました。ユース育成は、内部昇格日のずっと前から始まり、AI選手がクラブで過ごす何年間にもわたり続く、夢中になれてやりがいのあるプロセスです。

今回の「バイライン」では、K19xがこの旅のまさに始まりをご紹介します。内部昇格を最大限活用して、ワンダーキッドを発掘するチャンスを手に入れましょう。

この時点で強調しておきたいのは、最高の施設、スタッフ、インフラがあったとしても、内部昇格日には運要素があるということです。掴みどころのない「黄金世代」は、初シーズンで実現するかもしれないし、永遠に実現しないかもしれない…

内部昇格日には、監督である我々には操作できない要素があります。国におけるユースの評価点や試合の重要度は、その国の若手の全体的なクオリティに影響を与えます。ユース評価点とは、現れる若手の潜在的なクオリティと数を意味し、試合の重要度とは、その国のスポーツ界でサッカーがどれだけ高い位置にあるかを意味します（例えば、イタリアではオーストラリアよりも重要度が高くなるでしょう）。これらに直接影響を与えることはできませんし、ゲーム内の隠されたパラメーターでもあります。ですがこれらは、なぜ一部の国がゲーム内でも現実世界でも「ゴールデンボーイ」製造工場のように見えるかの理由です。

それでは、私たちが管理できる要素は？ここで重要なのは施設とスタッフです。施設はAI選手のクオリティと潜在能力に影響を与え、スタッフは選手が内部昇格に登場するまでに開発できる性格に影響を与えます。最大限に活かしたい重要なインフラは3つ。ユース育成施設、ジュニア指導プログラム、ユース採用です。

ユース育成施設

これは、あなたのクラブの「ジュニア」が使用できる、トレーニング施設です。ここでの「ジュニア」とは、あなたが舞台裏に連れてきたAI選手のことを意味します。内部昇格選手は、内部昇格日までこれらのユース育成施設を使い、その後はクラブのトレーニング施設に切り替わります。ユース育成施設を改善することで、内部昇格日前に若手の育成を強化することができます。

ユース育成施設とは、選手が内部昇格日に登場した後に使用するトレーニング施設とは異なり、若手の育成に影響します。こちらについてはのちほど詳しくご紹介します。

ジュニア指導プログラム

これは、ユース育成施設とはいわばコインの裏表の関係にあります。若手はユース育成施設で育成される間、彼らはジュニアコーチによって指導を受けます。繰り返しますが、これは内部昇格日の前の話です。これに特定のコーチを雇うことはできず、理事会に改善を要求し続けることしかできません。

ユース育成施設とジュニア指導プログラムの評価点は、AI選手が内部昇格日までにどれだけ成長するかを決定づけます。内部昇格日には、彼らの現在の能力と潜在能力が最終的に決定され、ゲーム内に登場することとなるのです。

ユース採用

こちらは少し毛色が異なります。これは、内部昇格日が近づいた時、次の黄金世代となる若手をクラブがどのように発見するかに関係します。ユース採用は、地元や国の学校、若手チームを回り、最高の若手をクラブに採用してくるスカウトのネットワークだと考えると、想像しやすいでしょうか。ユース採用が優れているほど、国から最高の若手を採用できる可能性が高くなります。ユース採用の評価点が低くても、各世代の輝くスターと契約が不可能というわけではありませんが、難しくはなるでしょう…

つまりまとめると、内部昇格のメールを受信する前に、「黄金」世代（または1人の優れた選手だけでも）を獲得するチャンスを最大化するためにできることはあるのですが、仕事はこれだけでは終わりません。

優れたユース育成責任者は、選手のチャンスをごく早い段階で左右します。優れた性格を持ち、好みのスタイルやフォーメーションがあなたのクラブの計画と一致するユース育成責任者と力を合わせることが重要です。なぜならば、ユース育成責任者が各内部昇格で生まれる選手の「タイプ」に影響を与えるからです。「タイプ」とは、ポジションやスタイルのことです。テクニカルな4231が好みの責任者であれば、テクニカルなMFがたくさん生まれるでしょう。少なくとも、より従来的なダイレクト攻撃の4-4-2を好むユース育成責任者よりは。

ユース育成責任者がクラブに与えるもう1つの影響、そして私の意見では最も重要な影響とは、性格です。夕食のゲストに招きたくなるような性格、というわけではありませんよ。ユース育成責任者が内部昇格選手の性格に与える影響、ということです。責任者の性格は、ユースシステムでやってくる若手に受け継がれる可能性があります。なので、良好な性格を持ち、さらにあなたのテクニカルスタイルやフォーメーションと一致した人物を見つけることが重要です。

内部昇格にクオリティの保証はありませんが、ユース採用、ジュニア指導プログラム、ユース育成施設を最大限に活用しつつ、あなたの戦術哲学とマッチして「エリート」の性格を持つユース育成責任者（みんな「模範的」な人物が大好きですよね）を起用すれば、「黄金世代」があなたのクラブにやってくる可能性は高くなるでしょう。